明治神宮 奉納舞踊に坂東冨起子が出演(5月2日 15:45〜 本殿前舞台)

長唄「老松」

文政3年(1820)、四世杵屋六三郎の作曲で、謡曲の「老松」に取材し、曲名が示す通り松にちなんだ風物が表現されます。渋さ、華やかさがうまく配分されていて、格調の高さの中に洒落た雰囲気も楽しめます。踊り、演奏ともに技巧が要求され、それが聞きどころ、見どころとなっています。

長唄「蓬萊」

嘉永5年(1852)頃の四世杵屋六三郎の作曲です。蓬萊とは古代中国の伝説にある仙人の不老不死の霊山のことで、めでたい内容からお祝いの場などでよく演奏されます。短い曲ながら、曲調が変化に富んでおり、上品さと華やかさのそれぞれの踊り分けの妙味を味わうことのできる演目です。

■老松

立方 花柳 静久郎

■蓬萊

立方 坂東 冨起子

【唄】芳村 伊四郎 芳村 金四郎 杵屋 巳津二朗
【三味線】芳村 伊十冶郎 杵屋 正叡 芳村 伊十寿冶
【立鼓】望月 彦十郎
【太鼓】堅田 新十郎
【大皷】堅田 喜三郎
【脇鼓】望月 左喜十郎
【笛】福原 寛

平成30年の明治神宮 奉納舞踊